地方上級 / 判断推理 / zs-03

更新 2026-09-14

対応関係(表で消していく)

この単元でできるようになること

試験での位置づけ

対応関係は、判断推理の中でもっとも出題されやすい型の 1 つです。地方上級・国家一般職・市役所のどれでも見かけますし、順序関係(zs-04)・位置関係(zs-05)・発言の真偽(zs-07)も、最後は「表に ○× を入れて消していく」という同じ作業に落ちます。ここで表の書き方と、条件を表に写す手順を固めておくと、判断推理全体の処理速度が上がります。


1. 対応表の基本 ── ○ は行と列に 1 つずつ

まずここだけ

「4 人がそれぞれ異なる 1 つを選んだ」という問題では、縦に人、横に項目を並べた表を作ります。

A・B・C・D の 4 人が、テニス・野球・サッカー・卓球のうち異なる 1 つを選んだ。 ア A はテニスでも野球でもない イ B は卓球ではない ウ 野球を選んだのは C ではない エ D はテニスか卓球のどちらかである

テニス野球サッカー卓球
A××
B×
C×
D××

「〜ではない」はそのマスに ×。「どちらか」はその 2 マス以外に ×(エ は D の野球とサッカーに ×)。ここまで写したら、行または列で残りが 1 マスになった所を探します。

野球の列は A・C・D が × なので、野球は B。B に ○ を入れ、B の行の他(テニス・サッカー)を × にします。すると A はサッカーか卓球、C はテニス・サッカー・卓球、D はテニスか卓球。これ以上は決まりません。

この問題で「確実にいえる」のは B は野球 と、そこから出る「〜ではない」だけです。「A は卓球」「D はテニス」は成り立つ場合もありますが、確実ではありません。

ここまでできれば十分

表を埋めるときの約束は 3 つです。

  1. ○ が入ったら、同じ行と同じ列の残りをすべて × にする(1 人 1 つ・1 つに 1 人)
  2. 行または列で残りが 1 マスになったら、そこに ○
  3. 条件を写し終えたら、1 と 2 をくり返す。新しく × が入るたびに、別の行・列で残り 1 マスになることがある

「確実にいえるものはどれか」という問いでは、表が全部埋まらないのがふつうです。埋まった所だけが確実で、埋まらなかった所についての選択肢(「A は卓球である」など)は、成り立つ場合があっても正解にはなりません。

もう一歩(発展)

表が途中で止まったら、空いているマスの 1 つを ○ と仮定して最後まで埋め、矛盾が出るかを見ます。矛盾が出ればそのマスは ×、出なければ「その場合がある」ことがわかります。仮定は、候補が 2 つしかない行や列から始めると 2 通りで終わります。


2. 条件の読みかえ ── 表に写せる形に直す

まずここだけ

問題文の条件は、そのままでは表に書けないものがあります。「誰が・何を・○か×か」の形に直してから写します。

問題文の条件表への写し方
A は野球ではないA の野球に ×
A はテニスか卓球のどちらかA の行で、テニス・卓球以外に ×
野球を選んだのは C ではないC の野球に ×(人と項目を入れかえて読む)
A と B は同じものを選んでいない当たり前(1 つに 1 人)。情報なし
A と C のどちらかが卓球卓球の列で A・C 以外に ×

ここまでできれば十分

項目が 2 種類ある問題(種目と飲み物 など)では、表を横に 2 枚つなげます。

A・B・C の 3 人が、テニス・野球・サッカーから 1 つ、コーヒー・紅茶・ジュースから 1 つを選んだ。 ア テニスを選んだ人は紅茶を選んだ イ A はコーヒーではない ウ C は野球ではない

テニス野球サッカーコーヒー紅茶ジュース
A×
B
C×

ア のような「X を選んだ人は Y」という条件は、X の ○ が誰かに決まった時点で、その人の Y にも ○と読みます。裏返すと、「Y でない人は X でもない」(対偶。zs-01)なので、紅茶に × が入った人のテニスにも × を入れられます。この読みかえができると、2 枚の表が互いに埋まっていきます。

もう一歩(発展)

1 人が 2 つ以上選ぶ問題(4 人がそれぞれ 2 種類の動物を飼っている など)では、「○ は各行に 1 つ」の約束が変わります。各行の ○ の数・各列の ○ の数を表のふちに書いておき、「この行はあと 1 つ」「この列はもう埋まった」と数えながら進めます。

犬・猫・鳥・魚を 4 人が 2 種類ずつ、どの動物もちょうど 2 人が飼っている。 A は犬と猫。B は犬を飼っていない。D は鳥を飼っていない。 → 鳥の列は A(犬と猫で埋まっている)× ・D × なので、鳥は B と C に決まる。

このように、列の残り人数から決まることが多いのが複数選択型の特徴です。


3. のべ数で数える ── 表が大きいときの近道

まずここだけ

会議への出席・試合への出場のように、○ の数が多い表では、○ の合計(のべ数)から攻めると早く決まります。

5 人・3 回の会議で、各回の出席者は 3 人ずつ。A は 3 回、B は 1 回、E は 2 回出席した。 のべ出席数 = 3 回 × 3 人 = 9。A + B + E = 6 なので、C と D の合計は 3 回

行の合計(1 人の出席回数)と列の合計(1 回の出席人数)の両方が使えます。「合計が合わない」ことから、あるマスが × に決まることもあります。

ここまでできれば十分

「C と D は同じ回に出席していない」のような条件は、各列に C と D の ○ が 2 つ入らないと読みます。列ごとに「C か D か、どちらもいないか」の 3 通りしかないので、合計と合わせると候補が絞れます。


4. よくある間違い

間違い正しくは
「どちらか」の条件で 2 つのマスに ○ を入れるその 2 マス以外に × を入れる。○ は決まってから
○ を入れたあと、同じ列の × を忘れる○ を入れたら行と列の両方を × で埋める
「野球を選んだのは C ではない」を C の行全体に × と読むC の野球 1 マスだけ ×
埋まらなかったマスについての選択肢を選ぶ確実にいえるのは埋まったマスだけ。「〜の場合もある」は不正解
「X の人は Y」を「Y の人は X」と読む逆は成り立たない。使えるのは対偶「Y でない人は X でない」

5. 解き方の型

  1. 人を縦・項目を横にした表を作る(項目が 2 種類なら横につなげる。複数選択ならふちに個数を書く)
  2. 条件を「誰が・何を・○か×か」に直して写す。「どちらか」は残りに ×、「〜を選んだのは C でない」は C のマスに ×
  3. ○ が入ったら行と列を × で埋める。残り 1 マスの行・列に ○ を入れる。くり返す
  4. 止まったら、候補が 2 つの行から仮定して矛盾を見る
  5. 選択肢は、埋まったマスと照らして「確実にいえる」ものだけを選ぶ

6. 小テストへ

→ 小テスト(zs-03

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
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