地方上級 / 判断推理 / zs-05

更新 2026-09-14

位置関係(円卓・座席・方位)

この単元でできるようになること

試験での位置づけ

位置関係は、順序関係(zs-04)を 2 次元に広げた単元です。地方上級・国家一般職・市役所のどれでも見かけますし、「円卓に座った人の発言」(zs-07)や「マンションの部屋割り」のように、他の単元と組み合わさって出ることもあります。円卓は回転させても同じという性質があるので、1 人を固定してから考えるのが約束です。方位の問題は、三平方の定理(zs-19)と 45° の見分けができれば、判断推理というより計算問題として片づきます。


1. 横一列の座席 ── 順序関係と同じ枠

まずここだけ

「5 人が横一列に座っている」問題は、順序関係の枠をそのまま使います。左から 1 番目〜5 番目の枠を書き、条件を次のように読みかえます。

条件読みかえ
A と B は隣り合っている「A B」か「B A」のかたまり(差 1)
A と B の間には 1 人「A ○ B」か「B ○ A」(差 2)
A は B のすぐ右「B A」(向きも決まる)
A は B より右B → A の向き(何席離れているかは不明)
C は右端C は 5 番目

ア A と B は隣り合っている イ C は右端 ウ D は A より左 エ E は B と隣り合っていない オ E は左端ではない C = 5 番目。A・B のかたまりの左に D がいるので、かたまりは 1・2 番目には置けない。 かたまりを (2, 3)・(3, 4) に置き、B の隣に E が来ない置き方を探す。 残るのは D・B・A・E・CD・E・A・B・C の 2 通り。 確実にいえるのは「D は左端」「A は左から 3 番目」。B と E の席は決まらない。

ここまでできれば十分

「同じ向きを向いて座っている」と書いてあれば、右・左は全員共通です。向かい合って座る場合は、向きが逆になるので「右隣」の意味が人によって変わります。問題文の「向き」の一文を読み飛ばさないでください。

もう一歩(発展)

向かい合った 2 列(長机の両側に 3 人ずつ など)は、上の列を 1・2・3、下の列を 4・5・6 と番号をつけ、「正面」を 1 と 4、2 と 5、3 と 6 の組として扱います。「同じ側で隣でない」なら、その側の両端に決まるので、そこから埋めると早く決まります。


2. 円卓 ── 1 人を固定して番号をつける

まずここだけ

円卓の問題は、回転させても同じ配置です。そこで、1 人(たとえば A)の席を固定して、時計回りに 1〜n の番号をつけます。

6 人。ア A の正面は C イ B の正面は D ウ B と F は隣り合っている エ F と A は隣り合っていない A = 1、C = 4。B・D は (2, 5) か (5, 2)、残りの E・F は正面どうし(3 と 6)。 F は A の隣(2 か 6)ではないので F = 3、E = 6。F = 3 の隣は 2 と 4 なので B = 2、D = 5。 時計回りに A・B・F・C・D・E。左右を裏返した A・E・D・C・F・B も条件を満たすが、「正面」「隣」の関係は同じ。

「正面の組が 2 組わかると、残りの 2 人も正面どうし」というのは、6 人の円卓でよく使う気づきです。

ここまでできれば十分

「確実にいえるもの」を問う円卓の問題では、裏返した配置も答えに含める必要があります。正面・隣の関係だけなら裏返しても変わりませんが、「右隣」は裏返すと左隣に変わります。「右隣」の条件がある問題では、裏返しは別の配置として扱ってください。

右隣の向きは、自分がその席に座って中心を向いたつもりで考えます。上の席(12 時の位置)に座って中心を向くと、右手は 9 時の方向、つまり反時計回りの隣です。

もう一歩(発展)

8 人以上の円卓では、「正面」「右隣」で決まる人から順に番号を埋め、残りの数人については場合を書き出して共通点だけを答えるのが型です。全員の席が決まらなくても、問われている 1 席(「G の右隣は誰か」など)が決まっていれば答えられます。


3. 建物・格子状の配置 ── 2 方向の表

まずここだけ

「3 階建て・各階に東西 2 部屋」のような問題は、階を縦・東西を横にした表を書きます。

西
3 階A
2 階CB
1 階

ア A は 3 階の東 イ B は A の真下 ウ C は B と同じ階 エ D は 1 階 オ E は D の真上ではない A・B が埋まると、C は 2 階の残り=西に確定。D は 1 階のどちらか、E・F は残りの 2 部屋。 D の真上は 2 階(B か C)なので オ は自動的に成り立ち、D・E・F は決まらない。

「真下」「真上」「同じ階」「同じ列」を表の位置に直すだけで、対応関係(zs-03)と同じ消し方ができます。

ここまでできれば十分

「隣」は同じ階の横だけ、「真上・真下」は同じ列の上下だけを指します。斜めは隣ではありません。マンションの部屋番号(301・302 …)で出る場合は、百の位が階・下 2 けたが横の位置、と読みかえます。


4. 方位 ── 座標にして計算する

まずここだけ

方位の問題は、東を x の+、北を y の+にした座標で考えます。出発点を原点にします。

A から東へ 22 km、北へ 12 km、西へ 6 km 進んで B に着いた。A から B の直線距離は? x = 22 − 6 = 16、y = 12。√(16² + 12²) = √400 = 20 km

3 : 4 : 5、5 : 12 : 13、8 : 15 : 17 の直角三角形は覚えておくと、平方根の計算をしなくて済みます。

ここまでできれば十分

「A から見て D はどの方角か」と問われたら、D の座標 (x, y) の符号と大きさを見ます。

A の南 200 m に B、B の東 900 m に C、C の南 700 m に D。 D = (900, −900)。|x| = |y| で x > 0・y < 0 なので 南東

「北を向いたとき右手が東」「南を向いたとき右手が西」は、進行方向を変える問題(「右に曲がった」)で使います。向きが変わるたびに、いま向いている方角を書き込んでください。

もう一歩(発展)

「B から見て A は北西」という条件は、「B を原点にすると A は (−a, a) の形の位置にある」という意味で、距離は決まらないことに注意します。複数の方角条件が重なると、直線と直線の交点として位置が決まります。方眼紙のつもりで座標をとると見落としが減ります。


5. よくある間違い

間違い正しくは
円卓で A の席を固定せずに考える回転して同じものは 1 つとして、A を 1 番に固定する
右隣を時計回りの隣とする中心を向いて座ると、右手側は反時計回り(番号が 1 小さい席)
7 人の円卓で「正面」を探す奇数人数では正面の席はない
「隣」に斜めや上下を含める隣は同じ列の横だけ。上下は「真上・真下」
x と y の大きさが違うのに「北東」と答える北東はちょうど 45° のときだけ。x や y が 0 なら真方位

6. 解き方の型

  1. 配置の形を見る:一列 → 枠、円卓 → A を固定して番号、建物 → 階 × 列の表、方位 → 座標
  2. 条件を「席の番号」や「座標」に直す。正面 = n/2 つ先、右隣 = 番号が 1 小さい席、真上 = 同じ列の 1 つ上
  3. 決まるものから埋め、残りは場合を書き出す
  4. 円卓は裏返した配置も確かめる(右隣の条件があるときは別扱い)
  5. 方位は x・y を計算してから、距離(三平方)か方角(符号と |x| = |y|)を読む

7. 小テストへ

→ 小テスト(zs-05

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
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